アキアカネも10月末の午後 叢の上をたくさん飛び交っていた

アキアカネ

ウスバキトンボ

コシアキトンボ

蟹江周辺で見かけるトンボのうち、一番早い時期に道路や樹林の叢の上をたくさん飛び交うようになるのはコシアキトンボです。

このコシアキトンボは腰の黄色が成熟していくと白くなってくるのです。

昔はコシアキトンボの黄色はオス、白はメスだと思い込んでいました。

でも集団で飛び交っているのは全て黄色なのです。

それから推測すると未成熟の個体が集まって飛び交っているようです。

その時期が過ぎて夏後半になると、今度はウスバキトンボが道路や樹林の叢の上を集団で飛び交います。

小さい頃からウスバキトンボが飛び交っているのを知っていました。

夏の午後の暑い日に飛び交っているイメージが強いのですが、このトンボは毎年南西諸島から順に北上してくるトンボで、産卵・羽化を繰り返しながら北上してくるようです。

秋の終わりに産卵した卵やヤゴは冬の寒さに耐えられずに、死滅してしまうといわれています。

このウスバキトンボが道路上を飛び交っているのも未成熟の個体のようです。

コシアキトンボの集団で飛び交うことから類推して、このウスバキトンボが道路上で飛び交っているのも未成熟個体だとこれまで推測していたのです。

ところが「日本のトンボ」(尾園暁 川島逸郎 二橋亮 文一総合出版)に「ウスバキトンボの群飛 未成熟個体~若い成熟個体は、水辺以外の場所でも集団飛翔がみられる。」と写真と共に記されていました。

私がこれまでコシアキトンボの様子から類推して、ウスバキトンボが集団で飛び交っているのも未成熟個体だと予想していたのは正しかったようです。

永和の雑木林の叢の上空で、10月下旬の好天の日の午後にはアキアカネがたくさん飛び交っています。

このような光景は海津市早瀬でもハリヨ公園でも見かけました。

集団で飛び交っているアキアカネも、コシアキトンボ、ウスバキトンボの例から考えると、未成熟個体ではないかと思われます。

これまで永和の田んぼ跡や沼の水辺で、アキアカネが連結産卵しているのは10月末から、11月に入って見かけています。

10月下旬にはまだアキアカネの多くは未成熟なのかも知れませんね。

(アキアカネ トンボ科 アカネ属)(コシアキトンボ トンボ科 コシアキトンボ属)

(ウスバキトンボ トンボ科 ウスバキトンボ属)

カモ撮りこうちゃん